住宅のこと

吹き抜けを設けるなら絶対守るべき3原則

2021.08.05 住宅のこと

吹き抜けっておしゃれで素敵ですよね😊

今回は、吹き抜けを設けるなら絶対守るべき3原則のお話です。

吹抜け

吹き抜けがあると1階の床が冷えて寒い家になるので吹き抜けはない方が良いと聞いたことはありませんか?確かに間違いではありません。ここでお話しする3つの条件のうち1つでも当てはまらないのであれば、吹き抜けはない方が無難です。しかしこの3つの条件を満たしたうえで吹き抜けを設けるのであれば、吹き抜けはプラス方向に働き、健康で快適な住環境を作ってくれます。

①高断熱

断熱性能が低い=熱が逃げやすい住宅で光熱費を抑えるには暖房する面積を小さくすることが必要です。そのためリビングに吹き抜けを設けた場合、暖房しないといけない面積が増えて光熱費がかさみます。高断熱住宅ではそもそも家全体を温めるので吹き抜けの有無によって光熱費が変動することはほとんどありません。

②高気密

窓際の隙間風を思い浮かべて頂くとわかりやすいかもしれません。どんなに高断熱にしても冷たい隙間風が入ってくるようでは、室内が寒くなってしまいます。また冷たい空気は1階の床に溜まり、温かい空気は吹き抜けの上に行ってしまうので、高気密でない場合、吹き抜けは設けるべきではありません。

③床暖房

高断熱・高気密であっても吹き抜けを設けた場合、どうしても床は冷たくなります(大体ですが室温より5度ほど低いです)そのため吹き抜けと床暖房はセットと考える方が良いでしょう。床暖房は光熱費が高く高級品と思っている方もいるかと思いますが、ヒートポンプ式の床暖房を採用することで、真冬の光熱費でも2万円以下に抑えることが可能です。

 


この3つが満たされているのであれば、吹き抜けを設けることで、空気が循環して室内の温度のムラが少なくなります。また、吹き抜けから昇った暖かい空気で2階も温まり、寝室や子供部屋では真冬でも暖房がいらないことがほとんどです。

※参考までに…断熱性能はQ値1以下 UA値0.28以下

気密性能はC値0.5以下         を目安としてください。

 

最後に...

吹き抜けを設けるなら設計次第で、快適に暮らせて光熱費の節約にもなるということをわかってもらえたらうれしいです(*^-^*)