借りぐらしのアリエッティ
イギリスの女流作家メアリー・ノートンの児童文学「床下の小人たち」を、スタジオジブリが映画化。
「小人はいる」「小人はいない」「小人はいるかもしれないし、いないかもしれない」どうなんだろう~???
『借りぐらしのアリエッティ』の舞台モデルとなった
今年は、冬季は閉園(11月24日~4月上旬まで)、来年の春には通常営業するそうです。
私、4年前に赤いスカートを履いてアリエッティの気分で行って来ましたよ(笑)
◆原作のあらすじを紹介
ロンドンで編み物教室を開いているメイおばさん。教え子のケイトに、自身が子どもの時に弟から聞いた「ある出来事」を語ります。
当時、リウマチに侵されていた弟は、療養のために親戚のおばさんの家で暮らしていました。この家の床下にはポッド、ホミリー、アリエッティという小人の一家が住んでいて、彼らはたびたび床上にやって来ては人形用の食器やピンなどを「借りて」生活をしています。
ある日、好奇心旺盛なアリエッティは、父親と一緒に床上へと向かうことにしました。彼女にとっては初めての外の世界。浮かれるのも束の間、人間の少年に姿を見られてしまうのです。
小人たちにとって、人間に見つかることはとても危険なこと。しかし少年は、アリエッティたちのためにさまざまな物を差し入れしてくれるようになり、彼らはしだいに打ち解けていくのでした。
ところが、少年の行動に不信感を抱いた家政婦が調査をし、「小人を見た」と大騒ぎをしてしまいます。少年は部屋に閉じ込められ、床板ははがされ、しまいにはねずみ駆除の業者まで呼び出されることに……。
一瞬の隙をついた少年たちによってアリエッティたちは逃げることができましたが、その後は姿を見せることはありませんでした。
後に、この出来事を弟から聞いたメイおばさん。小人たちを探しまわりますが、やはり見つけることはできません。ただ、彼らに用意した贈り物がなくなっていることや、アリエッティが書いていた日記帳が発見されたことなどから、話を聞いていたケイトはその存在を確信するのです...
ファンタジー小説ではありますが、魔法を使えたり異世界に飛んだりするわけではありません。床下に小人が住んでいて、実は人間から物を借りて暮らしている、というもしかしたら本当にありえそうな物語の魅力を感じてみてください。
◆『盛美園』ってどんなところ?
国指定名勝の「盛美園」。明治時代の三大庭園のひとつです。
「盛美園」は北条家の家臣の血を引く清藤家24代盛美が、庭師の小幡亭樹宋匠を招き、9ヶ年を費やしつくったものです。その広さは3600坪!9年かかるのも納得でした。
庭園のつくりは池を中心に3部で構成されています。「真」を表す築山、「行」は松・かえで・つつじ等を添えて趣きを豊かにしているもの、「草」は平庭となっています。四季折々で景観が楽しめます。
その庭園の中に「借りぐらしのアリエッティ」の聖地と呼ばれる理由の建物があります。「盛美館」です。この建物は庭園を眺めるために作られた和洋折衷洋式のものです。
明治41年に建築家西谷市助によって建てられました。1階は純和風の数奇屋造りで、2階はルネッサンス調の洋風仕立ての洋館になっています。上下に異なった様式の建物は珍しくほかに例がないといわれています。
とても趣がある建物です。1階と2階の異なった様式が目新しくアリエッティの世界に入り込んだ気持ちになる建物です。
もしかしたら小人に会えるかも??
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