ホワイトハウスは、昔はブラックハウスだった~建築ちょこっと雑学~
ホワイトハウスとは、首都ワシントンDC北西区、ペンシルベニア通り1600番地にある言わずと知れたアメリカ大統領官邸です。
地上4階、地下2階、東西50メートルの白亜の建物です。1792年に起工された最初は、木造2階建てで、50室程度の小さな建物だったらしいですが、増改築を重ねて現在の大きさになりました。初期の建物を訪問した英国の作家チャールズ・ディケンズは「まるでイギリスのクラブハウスのようだ」と言っているほど小さい建物でした。
設計したのは、懸賞に当選したアイルランド生まれの建築家ジェームス・ホバン。落選した応募者の中には、のちに第3代大統領になったジェフアソンもいたといいます。
この建物に最初に大統領が入居したのは1800年です。第2代大統領ジョン・アダムズとアビゲィル夫人でした。
このときは「ホワイトハウス」という名称で呼ばれていたわけではありません。単純に「プレジデンツ・ハウス」「プレジデンツ・マンション」「プレジデンツ・パレスレ」などと呼ばれていたそうです。
ブラックハウスからのホワイト化
このプレジデントハウスが、ホワイトハウスと呼ばれるようになったのは、1814年8月のことです。
第4代のマディソン大統領のときに、英国軍が首都ワシントンを攻撃しました。このとき、英国軍が大統領官邸にも火を放ったために、この屋敷の内部が焼け落ちてしまったのです。
ボロボロの官邸は、ホワイトならぬ真っ黒焦げのブラックハウスでしょう。
官邸ですから、真っ黒焦げのまま放っておくことはできません。焼け落ちた部分を修理します。
このとき、内部を真っ白に塗りました。そのため、ホワイトハウスと呼ばれるようになったのです。
ただし、もうひとつの説もあります。
もともとバージニアで採れる灰白色の石灰岩で造られていたため、そのようすが周囲のレンガ造りの建物と対照的であり、最初からホワイトハウスと呼ばれていたという説もあります。
本日は、建築ちょこっと雑学のお話でした~<(_ _)>
※オモシロなんでも雑学編集部より
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